Wakarikaneru

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ゴーストインザシェルを見に行った【ネタバレ無?】

昨日、トチ狂ってゴーストインザシェルを見に行ってしまった。

吹替版で見たので、実写のキャラがアニメの声で喋るって言う奇妙な状況になってしまい、少し面白かった。個人的にはトグサがツボ。 気になるビートたけしはずっと日本語で喋って英語字幕がついてました。

見ていて感じたのは、押井版攻殻機動隊のリスペクトが多分に含まれていること。オープニングのMaking of Cyborg的なシーン、謎の水没地域で光学迷彩を使った殴り合い(と言うかフルボッコ)、多脚戦車(とか言っちゃうとファンの人にはネタバレになりそう)など、いつか見たシーンが実写とCGで繰り広げられるのは奇妙な感覚だったが、ここの再現度はかなりのものだった。

全体的に、過去アニメの要素が様々なところに散りばめられていて、見ていてニヤッとしてしまう場面も。 構図的にはARISE~新劇場版っぽいし、序盤の芸者ロボとかイノセンスっぽいし、SAC1期の首プラーンとかもあり、2ndGIGっぽい要素もありつつ。『人形使い方式』っぽいゴミ収集車の人も登場。 私もあんまり攻殻機動隊に自信がない側なので、自信のある人はオマージュシーンとかまとめてほしいなと思いました。

そしてビートたけしの存在感。思わず「なるほど」と思ってしまった。

ただ、時々コレジャナイと思うようなシーンが多くあった。 一応公安の組織なのに敵をバンバン撃ち殺していったり(向こうの公安はそうなのかも)、電脳化技術が全く登場しなかったり、未来の社会的と、そこに潜む問題がほとんど書かれなかったり。主人公的にはそれどころじゃないんだけども。 結局「悪いやつが悪い」といったストーリーになってしまったり、スリルとサスペンス的な成分が薄かったかも。

そして『アメリカが中国や台湾と協力して作り上げな日本像』も、多少ならまだしも、流石にやりすぎだろうと言うレベルで、流石に笑ってしまった。 押井版とかベイマックスとか洋ゲ-とかで色々耐性がついてきたと思っていたが、それを上回ってきたので、そこもある意味見どころ。

感想としては、イマイチ物足りない感もあったものの、全体に散りばめられたネタ、トグサ、そしてビートたけしと、妙に心に残る映画だった。

映画の感想なんて初めて書いたけど、ブログ開設のいい機会なので残しておく。